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上棟銭 越後長久山本成寺 根本道場上棟式記念☆題目絵銭/南無妙法蓮華経/1-28
◎名称:上棟銭 越後長久山本成寺 根本道場上棟式記念
◎発行国:日本
◎発行年:明治以降~(詳細不明)
◎サイズ:直径43.2mm、厚さ2mm
◎重さ:24.18mm
◎品位:銅、他
◎発行枚数:不明(現存枚数は少ないと思われる)
◎状態:並品/経年による古さや痛み、スレなどございます(写真参照)
(参考資料)
いわゆる上棟銭ですが少し珍しい部類です。
大型で雄大
古鋳あふれ、かなり古い時代に作られたと思われます。
時計回りに大きな文字で「南無妙法蓮華経」の文字が書かれており題目銭ともいえます。
【本成寺について】
本成寺(ほんじょうじ)は、新潟県三条市西本成寺に位置し、法華宗陣門流の総本山として知られています。
山号は「長久山(ちょうきゅうさん)」で、開山者は日印聖人です。
日印聖人は、日蓮大聖人の直弟子である日朗聖人(六老僧の一人)の高弟で、日蓮の教えを受け継ぐ法孫にあたります。
この寺には、塔頭として十カ寺が属しています。
本成寺は、主に東日本や東海地方に寺院と檀信徒を持つ法華宗陣門流を統括しています。
特に有名な行事として、毎年2月3日に行われる「鬼踊り」が挙げられます。
この節分大祈願会の一環として行われる鬼踊りは、日本三大鬼踊りの一つに数えられ、戦国時代に本成寺の僧兵と農民が協力して戦乱を収めた故事に基づいています。
赤鬼、青鬼、黄鬼、緑鬼、黒鬼、そして三途川婆(そうずかば)が登場し、斧や鋸を振り回しながら暴れますが、年男や年女が豆を投げることで鬼たちを退散させ、一年の無病息災と平安を祈願する行事です。
歴史
本成寺の歴史は1297年(永仁5年)に始まります。
当時、日印聖人が越後に道場を開こうと決意し、白牛に経巻を載せて蒲原郡にさしかかった際、牛がひざまずき、その場所から清水が湧き出して池を作りました。
池には蓮が咲き、青蓮華が開いたことを見た日印聖人は、この地が霊地であると確信し、草庵を結びました。
地元の領主であった山吉定明とその父である長久も日印聖人に帰依し、寺は青蓮華寺と名付けられました。
1314年(正和3年)には、日印聖人が鎌倉の日朗聖人を訪ね、山号と寺号の授与を願い出て、長久山本成寺と改名されました。
1318年には、日印聖人が鎌倉で行われた法論に参加し、他宗派の僧を論破するという「鎌倉殿中問答」が行われました。
その後、南北朝時代には、上杉氏出身の日静が本成寺の住職となり、彼の弟子である日陣が寺を継ぎました。
以降、日陣門流の中心として本成寺は発展していきました。
明治時代には日蓮宗の諸門流が一つに統合されましたが、教義の違いにより再び分裂し、本成寺は法華宗陣門流として独自の道を歩むこととなりました。
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